俺様スギルあたしのだぁりん

ヤキモチ

雫side
「いやぁ〜無事文化祭も終わったね〜」
『いろいろあったけど…ま、楽しかったわね』
ひぃっ！奈々に睨まれた…うぅ゛怖い…
…奈々ごめんなさい…

あの日以来まともに話しもしてない…。
教室にすら入って来てないみたい。
何よ…ホント調子狂う…
―ガラガラｯ
『おーい、出席とるぞー！……石田…上野………。ん？熊谷は今日も休み…』
―ガラガラｯ
『おい、熊谷遅刻か？』
「すんません」
『まぁいぃ、早く席につきなさい』
うぅ゛き、き、きまづい…
お互いがお互いを避けてるし…
うぅ゛もぉ…

―昼休み
『ちょ、ちょ雫！３組に転校生来たの知ってた？』
転校生…こんな時期に？
「ううん、知らなかった」
『それがね〜モデルみたいに綺麗な子でさ…超美人なの…ただ…ありゃあ腹黒そうね…雫気をつけなさいよ』
何であたし？
『熊谷とられちゃうわよ！』
熊谷を…取られる？
「別にいいもん…あんなやつ…」

この時はまだ自分の気持ちに気付かなかったんだ…