訳アリLife(仮)

「ちょっとぉ~洸汰ぁ?
 何であたしに挨拶してくんないのにあいつなんかに挨拶すんの~?」

「はぁ~?」


 
 うぅうっ…

 確かに…



 ごもっとも。

 だってあたしの正体、まだばれてないしっ…



「そぅだよ!
 なんであんな地味子なんかにぃ~」

「俺。
 外見だけで判断する奴が一番嫌い」

「「…っ」」



 女の子達がいっきに黙る。



 
 す、ごい…


 あたし、外見で判断しない人好きだな…


 って!

 今のあたしにそんなこと思う権利なんかないって!


「ほ~た~るぅ~?」

「ひゃいっ?!」

「ひゃいって…」

「ごっ、ごめんなさぃ」


 
 あやかチャンかぁ、びっくりした…


「おはよぅ☆」

「おはよう、ございます…」

「き、昨日はごめんねっ」


 小声で謝ってきたあやかチャン。


「ぃぇ…」



 そっか。


 洸汰って人だけは絶対にばれないようにしなきゃ。




 


 
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