ありがちな恋
「あ、そうだ!お兄ちゃん!今日のお昼一緒に食べようよ。
この学校って屋上使えるんでしょ。屋上でご飯食べるの
夢だったんだ!ね!だからいいでしょ?」

「はいはい、しょうがないな。そんじゃ昼になったら迎えにいく
から待ってな。それと学校では先輩だからな」

「分かってるよ先輩!ていうか私が迎えにいくからいいよ。
二年生って三階でしょ?大変でしょ?」

ならそうしてもらうとしようか。正直たいぎいからな。

「じゃあ、そうしてくれ」

「分かったよ。せ~んぱい!」

笑顔がまぶしいぜ。あれこれと話いたらもう
学校の下駄箱のとこにきたのでそこで愛奈とは
分かれた。

教室に入ると、なぜか教壇の前に立たされた。え?なに?
そこに一人の男子が俺に質問をしてくる。

「おい、健。昨日のあの巨乳の後輩は誰だ?答え次第では
お前を生かしては帰せんぞ」

こいつは強面の顔ではないのだが今日の顔いつもの3割増しで
怖い。

「ああ~、い、妹みたいなもんかな、なんて」

周りの男子の目つきがさらにきつくなる。もう、やだおれ。
それにヒソヒソ声が聞こえてくる。憤怒の声やら殺すやらと
とにかく物騒だ。

「お前はここで死ぬがいい!!」

ぎゃ~~~~~
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