ありがちな恋
午前の授業は終わり花の女子高生も
おなかが鳴り響く時間。
俺は訳あって愛奈の教室に向かっている。
朝の状況から考えて愛奈が俺の教室に
迎えにくると大変なことになる。多分学校の
屋上からヒモなしバンジージャンプをやらされることだろう。
想像するだけで背筋が凍るな。えっとあいつは1年2組だから
ここかな。ガラッっという音とともに扉を開ける

「愛奈~。飯食いに行くぞ~」

愛奈は驚いた顔をしている。

「おにい・・・じゃなくて先輩!迎えに行くって言ったのに
何で来たの!?」

なぜか周りの女子がキャアキャア言っている。俺なんか
したか?

「はぁ、こうなるから来ちゃだめっていったのに。
・・・またおにいちゃんのこと好きな人が増えるよ」ボソボソ

まあどうでもいいけど早くご飯食べたいんだが。

「愛奈。早く行こうぜ。あ、購買よっていいか?
飲み物買っていこうぜ」
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