ありがちな恋
なんて温かいところなんだろう!いい人ばかりだ!
と思っている愛奈に向かって女子が言う。

「ほら、早く行きなよ。今日一緒に帰るんでしょ?
なんせ幼馴染みだし」

「た、たしかにそうだけど」

周りからヒューヒューという野次が入る。
このクラスの全員に自分の気持ちが知られていると
再認識させられて愛奈は顔が赤くなる。

「ほらほら」

愛奈はみんなにせかされながら下駄箱に向かったのであった。
< 26 / 197 >

この作品をシェア

pagetop