ありがちな恋
学校に通っている途中もなぜか愛奈はとても
しょんぼりしている。これでは会話がまともに
出来ない。とりあえず解決策を模索してみる。
まあ、勉強頑張って受かったんだしアイスでも
おごってやるか。それで機嫌が直ったら一石二鳥!
いやおごるんだから二鳥ではないな。うん。

「おい、愛奈」

ちょっと落ち込み気味に愛奈が答える。

「なに?お兄ちゃん」

「お前さ、勉強頑張ったじゃん?それでさ俺いいこと考えたわけ。
今日の帰りにアイスおごってやるよ。俺もちょうど食いたいしな」

それを聞いてか、愛奈の顔がみるみる笑顔になるのが分かった。
食い意地の張ってる奴め。

「本当!?もしかしてデート!?お兄ちゃん太っ腹~」

「いや、まあデートではないと言っとく。単なる入学祝いだよ」

「ふ~ん、まあいいや。約束絶対に守ってよ!お兄ちゃん!」

「俺が言い出したことだし、守るに決まってるだろ。」

まあ機嫌がよくなったことだし、アイスくらいなら別にいいか。
ともかく入学おめでとう。
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