ハカナキカヲリサクハナノヨウニ
止まった時間
「ヨルヤミニサク」

彼女が病の体を押して、
たった一度だけステージに立った。
スモーキーイエローのストラト。
書きなぐられた楽譜。
凛とした笑顔。
この瞬間のためだとすれば出来すぎな、
わがままな夢であり、
願いだった。

歓声は、僕らに力をくれる。
そう信じ、踏み出した。
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