【完】Lost voice‐ツタエタイ オモイ‐





「…柚ちゃん、おはよ。」





涙に濡れた声で優輝ちゃんは静かに言うと、身体を離していつもの笑顔を浮かべた。





あたしもいつものように笑って頷く。




そして、一緒に笑いあった。






優輝ちゃん、あたしの大切なトモダチ。




もう、失わない。




もう間違わない。





あたしは、あたしらしく生きるよ。














***********







その後、渚ちゃんと麻佑ちゃん、真波ちゃんも登校してきていつものように笑いあった。





3人は単に、あたしが風邪で休んでたと思ってたみたい。





純粋に体の心配をされたから、風邪ということにしておいて“もう大丈夫”と笑っておいた。




それからは、心配していたのが嘘のように以前となんら変わらない1日を過ごした。





授業を受けて、合間合間にしゃべって。






そう、3年前のような生活が戻りつつあった。





暁くんと出会う前のあたしじゃ、信じられないような変化だ。





暁くんと会ったことで、確実にあたしのなかで何かが変わっていたの。





そう、忘れてはいけなかった、大切なモノを。







「柚ちゃん、行こっ。」





優輝ちゃんの呼ぶ声に、あたしは笑顔で駆け寄った。












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