舞い降りた天使と悪魔

「良かろう。
おい、タキナス。
ハルクを例のところに連れていけ」


「ハッ。
こちらです、ハルク様」



俺はタキナスという二級兵に連れられ、魔王を背に、部屋から退室した。

退室した後は、一言も喋らず、黙って着いていった。


長い石段を下って行き、目の前の鉄の扉の前で、タキナスはお辞儀をし、去っていった。



「ここに‥アイツ等が‥」



俺は深呼吸をし、ドアノブに手を掛けた。
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