わたしとあなたのありのまま
待ち受けがどうしたと言うのだ。



――が、液晶画面が待ち受けに戻った途端、私は自分の目を疑った。


 
そこには、頭ボサボサ、寝ぼけ顔の田所が。


ヤバイです、可愛い過ぎます、などと一人で舞い上がる私。



多分これはヤツの嫌がらせ。わかっているのに嬉しい。ずっと眺めていたい。多分飽きることなんてないだろうと思う。



当然だけど、バイトから家に帰った後も、お風呂上りも寝る前も、朝起きてからも、何度も何度もその写メを見てしまった。その度に、だらしなく顔が緩む。




多分私、病気です。


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