クラウン
空想1。

はじまり

某日…まだ寒い冬の日
雪が町を白く染めてゆく


そんな町に僕は生まれた
笥原 累[すばる るい]
12歳。まだ小学生

小柄な男の子だ


普通の家庭
普通の生活

そう当たり前の日々だ
誰でももってる日々だ




特別頭がいいわけじゃない
特別金持ちでもない
特別運動もできない


普通の子供だ
そして…まだたわいのない
空想を持っている



僕はこの空想を
「世界」といっている


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