小指心
「か・・・」

「おー、なかなか似合ってんじゃん」

少し着崩れしてるけど、蓮くん・・・
そこがまたカッコイイよっ!!!!!!(萌え?)

や、ヤバ。
鼻血出てきそ(変態め)。

「あ、梓ちゃん?」

「っ!!!」

「梓っ!」

あー・・・さすがに角にいたらバレるよなー・・・

「違うっ!!」

え?

「コイツはただの『梓ちゃん人形』だっ!!(ドーン)」

・・・主将、さっきまでの乙女心を返してもらえないかしら?
『梓ちゃん人形』って!!(恥)

「てめーら、そんなのに構ってる暇があるんならさっさと練習しろ練習っ!!」

「「は、はいっ!」」

しゅ、主将・・・!!
やっと主将らしいことをしてくれたのね。

「はい、まず一の型っ!!」

「「「「「せいっ!」」」」」

「次っ、ニの型っ!!」

「「「「「せいっ!!」」」」」

「次っ、三の型っ!!」

「「「「「せいっ!!!」」」」」

す、凄い気迫だ・・・
緊張で押しつぶされそう、空気が薄い気がする。

みんな威勢が良いなー。

「おらっ!なんだそのへっぴり腰はっ!!」

様乃も様乃でカッコイイし、目がなんか・・・

漢(おとこ)の目だよっ・・・!!(主将は女です)

「内藤(一馬)っ!!!もっと早くっ!!」

「はいっ!!」

様乃はそれからずっと他の生徒達もビシビシしごいていった。
なんか、いつもの様乃じゃないみたいだ。

周りのオーラが、ただ者じゃないって感じ。

「すげー・・・」

ただ、驚きのあまりに声が出なくなっていた。

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