幸せの寄り道




私のドレスが決まり次は大学の入学式に来て行く私たちのスーツを見に行った


私は黒の無地のスーツを選び聡太君は黒の薄いストライプのスーツにした



「それにしても大学が一緒だといろいろと楽ですね~(笑)」


「学科も全部一緒ならさらに楽♪」


「いや、どう考えても無理でしょ?」


「俺はいいよ?」


「え、いいの?」


どうやら聡太君は将来したいことはまだ見つかってないのでひとまずは一緒でも構わないみたいだった



でも大学ってそんなものでいいのだろうか…





スーツも買い終えて私たちは家に戻り母と早苗さんはご飯の支度をするようで私たちは部屋へ行った



「なんか、久々だね。2人でこの部屋居るのって。」




私はやはり意識しすぎて少しぎこちなくなっていた




「陽向、この前のこと気にしてるんだったら忘れて。」


「え…。」


「そんなに困らせるなら今まで通りでいいし、俺は陽向が好きだと思う人を見てみたいだけだから。」


「でも、忘れないよ?」


「…え?」


「だって大事なことは忘れちゃダメでしょ?」


「……陽向らしいな。絶対忘れんなよ。」


聡太君は優しく囁くとそっと私を抱きしめた



きっと忘れないよ



こんなに温かい気持ちになれるんだから













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