相伴って比例するイケナイ関係







「なに、攻めるのが好きなわけ?」


「黙って…」


そう言う彼の頬を包みそっと振れるだけのキスをする



「奏…汰…お願い、ピアス返して…」



そう自分なりに色っぽく言う




私は考えた、どうしたらこの状況を回避出来るか


考えた答えがこれ



ずっと前に秋に色っぽく誘えと言われて練習したことがあった


これをされたら、男は暫く動けない…そう秋は言っていた。だから、その隙に黒崎くんのポケットからピアスを取って逃げよう


それが、作戦…キスの事は上手く言えばなんとかなる


だけど、えっちをしてしまったらもう逃れられないんだ…








本当は凄く、恥ずかしいけど…



言った後の黒崎くんは私の目を見たまま動かない



今だ!私は彼のブレザーのポケットを触ろうと手を伸ばした時だった―…



「それ、ダメだろ」



ボソリと呟かれた台詞に伸ばした手が止まると、そのまま再び床に押し倒される



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