無口な若頭と心に傷を持つ少女
そして、ゆっくりと

加速しながら、大通りに向かう


伸司さんが右手を挙げると

音楽を奏で始める

みんな、蛇行したり

危ないって、思ったけれど

楽しそうで

妃奈「龍?みんな、なんであんなに楽しそうなの?」

龍「あ?この世界は危険がある、でもこいつらは此処にいるってことは、命をかけてんだ、それぞれにいろんな理由をもつやつも誰かを守るためにとかいろいろな?」
妃奈「私には、何もないや(笑)」


龍「あ?今は何もなくたっていい。妃奈がやりたいようにやればいい、けど自分の存在だけは否定すんな、お前がいなきゃいけねっていうやつもいる、堂々としてろ」
そう言うと

龍さんは窓の外を見る

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