6 L O V E .


先輩からの答えを聞く勇気もなかった。


あたしは玄関の扉の前でずるずると座り込んだ。


先輩、びっくりしただろうな・・・。




なんにしてももう言ってしまったものはしかたない。


なかったことに・・・なかったことに・・・




できない、ううん、したくない。それでいい。




その日、あたしは不安と安堵とに包まれながら長い長い夜を越した。


< 190 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop