6 L O V E .
「桜ちゃん・・・?」
先輩の驚きと戸惑いを纏った声が耳に届く。
あたしは自分の大胆さに赤面していた。
もう後戻りはできないんだ。
「先輩、あたし・・・先輩のことが好きなんです」
生まれて初めて自分から告白をした。
背中に抱きついた腕に力をこめる。
「・・・」
「・・・わかってます。先輩がまだ、雪菜さんのこと想ってるって」
「え?」
「傷ついてもいい。だから、そばにいさせて」
そう言った瞬間、先輩がぐるりと体を反転させた。
必然的にあたしの真っ赤な顔が露になるわけで・・・。
「本気、なんだ?」
その驚きなのか意地悪なのか、よく分からない答えにあたしは逃げ出していた。
「え!桜ちゃん!?」