6 L O V E .


 「・・・てか、聡のやつ抜け駆けしやがって」

 「へ?」


 きょーの言葉にみくと聡くんたちの席に目を向ける。

 あれ・・・二人がいない!!!



 「まさか・・・二人で抜けたんじゃ・・・」


 「んー有りゆる。聡、狙った獲物は逃がさないから」



 「・・・嘘」


 あんだけ、みくのこと見守るとか言っといて、あたし自分のことでいっぱいいっぱいになっちゃってた。


 「ちょ、みくには決まった相手がいんのよ!二人を引き離さなきゃ!」



 そう立ち上がろうとしたあたし。
 その腕には違和感。


 「・・・なんでお前がいくの?」


 え?

 きょーがあたしを捕らえていた。

 なんか調子狂うよ。
 昔と違ってすごく偉そうだし、強引だし。
 どうしちゃったのよ・・・?


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