6 L O V E .
「安心してよ。もうこれで懲りたし。迷惑かけてごめんね」
うまく笑えてたかな。
もう真っ直ぐに須賀君を見ることはできなかった。
「俺にまで、猫かぶるんだ?」
「え・・・?」
笑顔があどけなくてタレ目が印象的だった須賀君。
でもそんな須賀くんはいなくて、目も鼻も口もキリッと引き締まっていた。
「俺の前では、そのまんまの白石でいてほしかった」
彼はそう一言残して、ファミレスの席を立った。
私は彼を引き止めることもできずにただボーっと一点を見つめていた。
もしかして・・・また傷つけた・・・?