6 L O V E .



だって・・・あんな最低な姿見られて・・・


なんて言えばよかったの?


どんな態度とればよかったの?



本当は寂しいんだって、誰も私を見てくれないんだって泣きつけばよかった?



そんなこと・・・私にできるはずがない。


ううん。私が須賀君にそんなことしていいはずがないよ。




涙で目の前がかすむ。


周りの人もきっと私のことを可哀想なものを見るような目で見ているだろう。




そんなことどうでもよくなるぐらい、自分に絶望していた。


なんで?

こんなに見た目も中身も成績も運動も何もかも完璧なのに・・・。



私には決定的に欠けているものがある。

私にだけないもの・・・。



ここにいるのが辛くなってようやく席を立ったとき、伝票がなくなっていることに気づいた。



須賀君・・・私にお金すら払わせてくれないんだね・・・。


また、涙があふれた。


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