6 L O V E .



教室に入ると、ざわつく生徒たち。



「白石さんだ!ラッキー」



そんな声が聞こえた。


私は軽く微笑みながら席に着いた。


こういう場ではどうしても注目浴びちゃうからなあ・・・。




そして、委員会はスタートした。


今回は秋の美化運動ということで、それぞれのクラスで担当に分かれて校舎を大掃除するというイベントの話し合いだった。


毎年恒例だけど、これがまためんどうなんだよね。



話し合いの途中、ガラッと教室のドアが開いた。



「ん?E組の長谷川か?遅いぞ」


「すんません」



あ・・・うちのクラスのもう一人の美化委員、長谷川君だったんだ。


この場にいる女子がきゃっきゃきゃっきゃ騒いでいる。



「ごめんな、白石」



「全然大丈夫だよ」



そう笑顔で答えた。


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