6 L O V E .







「秋歌!今日も勉強していくよね?」



SHR後、寧々が私の席までやってきた。


これでも受験生だから放課後は図書室やカフェで勉強している。



「あーごめん。今日、珍しく美化委員の集まりあるんだ」



須賀君と再会して1週間が経とうとしていた。


まるで何もなかったように振舞ってる自分に感心した。


次の日、ちょっと目が腫れたんだけどメイクで誤魔化したら寧々にもバレなかった。


須賀君から借りてしまったハンカチだけがあの日の出来事を忘れさせてくれない。




「そっか。美化委員頑張りたまえっ」



そう肩を叩いて、教室を出て行った寧々。

ちょっと変わってるんだよね。

まあそういうとこを含めて好きだけどさ。



もう一人の美化委員は誰だっけなあと思いつつ、委員会の行われる教室に向かった。


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