6 L O V E .



「せっかくカフェオレのおかわり頼んだのに、冷めちゃうよ?」



「ああ、もう戻るよ」




やっぱり須賀君にだって、そういう人がいて当然だよね。


もう三年も経ってるんだよ・・・?




忘れられてなかったのは、私の方だ。




「ありがとうね。もう、私に構わなくていいから」



「白石・・・?」



「お願いだから、私のこと忘れて」


そう冷たく言い放って、私はその場から逃げた。


誰かに優しくされるのも嫌。


その優しさが私のものじゃないってわかったとき悲しいから。


わがままで最低な私をどうか誰も許さないで。


< 301 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop