6 L O V E .



 「この6年、俺がどんだけ苦労したと思ってんだよ」



 腕に力を込め、淡々と話すきょー。
 あたしは顔の火照りを抑えられずにいた。


 

 「どんだけ女と付き合っても。どんだけ女を抱いても。お前の笑顔が忘れられなかった」



 「お前じゃなきゃダメなんだよ」













 嘘みたい。夢みたい。
 嬉しすぎて、涙とまんないじゃん、バカきょー。




 「・・・で、お前はどうなの?」



 「・・・言わなくてもわかるでしょ?」


 もういっぱいいっぱいだよ。




 「ふざけんな、言え」



 あたしにこんな強く言えるの、きょーぐらいかもね。


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