6 L O V E .



 あたしのことを見てくれる人なんていないって決め付けてた。

 みーんな白石秋歌を好きになるって。



 だけどそれはあたし自身があきらめて、自分に自信を持てなかったから。


 あの子のせいにして自分の弱さを隠してたんだ。





 きょーと再会したあのとき。
 すでにあたしの心は、またきょーに向いてたんだ。



 あの初恋のときみたいに。


 強い男が好きって言った。
 それはたぶんきょーのこと。


 いつだってきょーはあたしを見てくれていたから。






 「きょーとずっと離れたくない」




 「素直じゃん。ご褒美あげる」




 そういって優しいキスを落とした。





 あたしも幸せになれるみたいです。
 きょーありがとう。




 「だいすき」

 そう言ってきょーに抱きついた。





 ______________happy★end...


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