6 L O V E .



 最近、図書館で桜ちゃんの彼氏の櫂さんと話してるのを見かけた。


 二人は友達みたい。


 こんな偶然、こんなチャンス二度とない・・・と思う。





 

 だから、ある日の放課後。


 「え?櫂の友達?」



 「う、うん・・・榊さんて人なの」



 勇気を振り絞ってみた。


 あのサラサラな茶色の髪の毛。
 長くて細い手足。
 切れ長だけど優しい瞳。

 そのすべての虜だった。




 「雅が・・・男の人の話するなんて珍しいっ」


 「だ、だって、すんごくかっこいいんだもん・・・」




 「ふーん・・・ついに恋したか、雅も!」


 
 恋なんて縁のない話だと思ってたけど、気付いたときにはもう・・・。


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