6 L O V E .


 タ、タラシ・・・。
 確かにモテるだろうとは思ったけど、あんなに誠実そうな雰囲気なのに・・・。

 外見しか見ていなかったあたしは、ショックを受けざるをえなかった。



 「根はいい人みたいなんだけど・・・女の子のことになると、櫂も手がつけられないんだって」





 「・・・そ、そうだったんだ」



 「雅にはもっと真面目な人が合ってるよ。なんなら紹介するし・・・」







 あたしは傷ついた心を隠して笑った。


 「・・・うん。だけど一度だけでいいから話してみたかったな・・・」


 惨めだな。

 せっかく恋ができそうだったのに、あたしには高すぎるハードルだった。


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