6 L O V E .


 「そう?これ、まだ簡単なほう。レポート書くときは、もっとやばいやつ読むよ」

 「へ、へぇ」


 あたしの苦しい言い訳にもちゃんと答えてくれた。やっぱり榊さんいい人だな…。



 「雅ちゃん」


 名前を呼ばれて心臓がドクンとはねた。


 「は、はい」

 「前から思ってたんだけどさ、」

 榊さんがジッとあたしを見てきた。何この感じ。こ、こわい。しかも顔が熱を帯びていくのがわかる。





 「俺のこと好きだよね?」



< 80 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop