6 L O V E .
「そう?これ、まだ簡単なほう。レポート書くときは、もっとやばいやつ読むよ」
「へ、へぇ」
あたしの苦しい言い訳にもちゃんと答えてくれた。やっぱり榊さんいい人だな…。
「雅ちゃん」
名前を呼ばれて心臓がドクンとはねた。
「は、はい」
「前から思ってたんだけどさ、」
榊さんがジッとあたしを見てきた。何この感じ。こ、こわい。しかも顔が熱を帯びていくのがわかる。
「俺のこと好きだよね?」