[完]ヤクザが愛する女~Ⅲ~
「どういう…事?龍司と香織さんが結婚してないって…」


「いろいろありまして…」


「そっか…」



私たちは黙り込んだ。


「今はどちらに住んでるんですか?」


「まだ今日帰って来たばっかりだから…」


「あーっ!」



夏龍が声を出した。



「龍司さんに似てますね。目元とかそっくりで…」



鉄さんは夏龍の頭を撫でた。




「抱いてみる?」


「えっ!いいんですか!?」



私は鉄さんに夏龍を渡した。
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