手紙




「だから、歌人なんかじゃないよ。どこで覚えてきたの?そんな名前」





「えっと・・・」





沖田総司に教えてもらったなんて言えない。





睦月は誤魔化すように目線をそらした。





「ま、どこだっていいけどね。さ、始めようか」





「え?」





「何を?」というような目の睦月と目が合う美咲。






「勉強だよっ休憩だったでしょ」





「えーっ」





そういうも、きちんと机の前に座る睦月に、美咲は微笑ましい視線を送った。






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