手紙





過去と未来で、通じ合っているから。





沖田は手紙の入ったビンを優しく海の中に入れた。






それを波が運ぶ。






「会いたい」と。





沖田の伝えたいことそのままを文字にした手紙は、ゆっくりと流れていった。








だけど、いくら待っても睦月から返事が来ることはなかった。






1ヶ月。





2ヶ月。






空いた時間は本当に長く、もうすでに冬を過ぎていた。






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