手紙




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「翼っ早く早くーっ」





誰よりも多く海に来ている睦月だが、まるで初めて連れてこられたようなはしゃぎっぷりだった。





そんな睦月がいつもよりキラキラして見えるのは、この海の反射のせいだろうか。






翼は海を背景に飛び回る睦月を、微笑ましく見ていた。







「あんま騒ぐな。転ぶぞ」






親のような注意。





だが、睦月には必要な言葉だった。







「ぎゃっ」






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