手紙





「せめて、死ぬ前にもう1回くらい欲しいなぁ・・・」






「なっ・・・」






沖田のとんだ発言に、斎藤の肩が上がる。







「なーんて」







冗談に聞こえるようにそう付け足すが、今の沖田の状況を見ると、全く冗談に聞こえない。






「あ、でも最近海行けてないから本当は来てるのかも?」






構わず話を続ける沖田に、斎藤は我に返ったように声を出した。






「い、行くのか?」







「行こうかなー・・・だって、返事書かないといけないしね」







< 278 / 432 >

この作品をシェア

pagetop