手紙
1人スタスタ歩き出す斎藤に、沖田の頭には「?」が大量に浮かぶ。
だが、「海」と言われて1番に浮かんだのは、やはり睦月からの手紙だった。
「ちょっ一くん!?何で海なんかっ」
必死に追いかけ、言葉で斎藤の足を止める。
斎藤は振り向き、真っ直ぐな目で沖田を見た。
数秒の一時停止。
そして、
「手紙、来てるかもしれないだろう」
「・・・・・・・・・・」
心の中で、即座に土方を恨んだ沖田がいた。
「よりによってなぜ一くんに話したんだよ・・・・」
小さな声で呟いた。