ドロップ-記憶-





パクッ


舐めると、口の中にはソーダの味。


シュワシュワして、なんか変な気持ちになった。


“千歳”


ああ、まただ。


また『ハル』が呼んでいる。


『ハル』が私を呼んでいる…。


その瞬間、私は思いだした。


これはあの日の思い出。


あの夏の日の、思い出。




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