see you again
「なんですぐに受けなかったんだ?」
カウンターの一番端に座ってさっきもらった名刺をながめているとおじさんが来た。
「…うん、此処を離れるのが少し怖いの」
下を向いて言う私の頭をおじさんの大きな手が優しくなでる…
「言ったよな、お前だってきっかけさえあればあいつ等と同じとこくらいすぐ立てるって…娃弥にはそれだけの可能性があるってことだ」
あぁ…どうしておじさんは
こんなにも私の嬉しいことばかり言ってくれるんだろう
「まぁ、あとは自分でゆっくり考えろ」
歌の世界
そこへ行けば今よりもっと歌えるのかな?
好きな歌を、大好きな歌を
歌い続けることが出来るのかな…?