see you again
通りかかった倫汰くんが私を見つけてかけよって来た。
「どうしたの?大丈夫!?」



「…ないてるの?」
心配そうに言う倫汰くんに私は笑って大丈夫と言って立ちあがった

「ごめんね倫汰くん心配かけて…大丈夫だから」
エレベーターの方にもどろうとしたら倫汰くんに呼び止められた。
「眼…赤いよ僕の部屋すぐそこだから顔洗っていけば?」


言われるがままに倫汰くんの部屋に来て
そしてなぜかお茶までごちそうになることになってしまった…

「はいっ」
「ありがとう」
さし出されたグラスを受けとり言った。


「あのさ…聞きにくいんだけど……さっき何で泣いてたの?」


私が下を向いてだまっていると倫汰くんがまた聞きにくそうに口を開いた
「聞かないほうがいいかもしれないけどやっぱり気になるし…それに話してみたらちょっとは気が晴れると思うけど?」

私のことを気にかけてくれる倫汰くんの優しさがすごく嬉しかった。

「…人ってさ……」


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