嵐の如く~俺様ヤクザが愛する女~龍・乱舞編
私は紫岐様に連行されて、繁華街の一角にあるシティホテルの一室に入った。


シングルベットが二つ並ぶ小さな部屋。


「……」


メットを取って…私の顔を見た時の紫岐様の驚きの表情が目に焼きついていた。


私が佐波様に瓜二つだってコトに驚きを隠せなかったみたい……


今は…他人の空似だって紫岐様は思っている。



私が佐波様と同じ…『紅龍』だってコトは命のキケンに晒された時の切り札にし
ようと考えた。


「…名前は?」


「相澤陽女華です…」








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