【企画】冬のある日の物語
ピッピッピッ


規則的に鳴り響く機械音


「…んっ」


そこで私は目を覚ました


「…あ、起きた?」


「…え?って、誰よあんたっ」


目を開けると目の前には知らない男の超ドアップの顔


慌てて突き飛ばした


「…ってぇ…。もうちょい手加減しろよなー」


「うっさい!あんた、誰よ!ってか、ここ、どこ?」


「んぁ?病院。あんた、今の自分の状況分かってないんだな。足、骨折してんだよ」


「…は?」


足を見てみると、ギブスがまかれている


少し動かしてみると、凄く痛い


「…本当、だ」


「…あ、で、俺は如月 唯斗<キサラギ ユイト>。さっきの質問の答えな」


「…あんた、なんでここにいんの?」


「は?お前が来るまではここが俺の隠れ家だったんだよ」


「…は?あんた、もしかして…病人?」


全ッ然見えないんだけど


つか、寧ろ元気じゃん


「…また来る」


これが、私と唯斗の最初の出会いだった










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