7歳差恋愛
意味がわからなかった




「仁何言ってんの??あたし訳わかんなぃ…」




「ぇとさ……??別れよっか」


あたしの声をさえぎるように仁は言った




「…嘘…だょね??」





「俺は大マジなんですけど?だから今日電話したんだけど」
                




今日……? 




 あ……そうだ…





「付き合った記念日で別れれるって最高ぢゃね??

俺ってまぢ彼女想いでしょ?あ、元カノになったのかw

じゃーね」






   ツー…ツー…ツー…






あたしの耳に残るのは別れを告げた途端いつものテンションに戻る仁の声



無残にも鳴り響く電話が切れた音…






『遠恋でも付き合おう』っていったのは仁のほうなのに


なんであたしがこんな目にあわなくちゃなんないの?




でも不思議と悲しくなんてならなかった




あたしだって記念日忘れてるぐらいだし………




そして気づいた

あたし本当は仁を好きじゃなかったんだ って















 リビングに戻ったあたしにさっきの事なんか知るはずもない親が颯爽とやってきて

「塾に遅れるよ!!!」と塾鞄をおしつけてくる







あー…うざったい



そう思いながらも中2になってから入りはじめた塾に重い足取りで向かう










 あたしが通う塾は不通の進学塾で規模も小さい


徒歩10分以内で着くほどのものだった



気分が乗らないまま塾についてしまった




  塾に止まっていたのはいつもの先生のとは違う車だった




でも今のあたしはそんな事は気にせず塾の中にズカズカと入っていった







「こんにちは」





背後から聞こえてきた声





ぱっ  と後ろを振り返った




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