また、逢いましょう
第一章「1日目」

そこに、君がいた





「ねぇ…お願いがあるんだけど…」


大きな革張りの椅子に座っている男が、傍らに控えて立っている男に真剣な眼差しを向ける。


「何ですか?」

立っている男もその視線に応える。


「あのさ、コ…」
「お茶なら用意してありますよ。コーヒー・紅茶どちらがいいですか?」


「チッ…」


「ちょっ…何舌打ちしてんですか!!逃げるのなら仕事全部片してからにしてください!」

「俺の仕事なめんなよ!これだけ書類があると目を通してサインするのだって時間かかるの!」


座っている男の机の前には、堆く積まれた書類の山。これだけの量があると軽くため息が出る。


ここは、あるファミリー本部の執務室。座っている男がファミリーのボス・ジャン。傍の男が部下のアディだ。


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