【完】あなたの指先で愛して
「やっ…やだっ……」
清香は恥ずかしそうに、自分の唇を手の甲で隠すと、カッと頬を赤く染めた。
「清香…俺、お前と絶対別れないから」
「どう、して……?」
「清香。本当は俺に、どうして欲しかったの?」
「……」
清香は俺の質問に恥ずかしくて答えられないのか。
スカートの裾をキュッと握って俯いた。
「……我慢させて、ゴメンな」
俺のその言葉に、清香は驚いたように目を見開いて、俺を見つめた。