僕と君
「い、以外に坂キツイですね…この学校…」
「まぁ、丘の上ですから」

さっきまで
元気に話していた篠崎さんが
息を切らせながら坂を登っていた

《大丈夫かなぁ?》

と思った僕は

「大丈夫ですか?」

と思い切って聞いてみた

「だ…大丈夫です…」

《いや…あきらか大丈夫じゃないだろ…》

「そ…そうですか…」

僕には
“荷物持ちましょうか?”
とか言う勇気は無かった
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