道化の彼女と無知の咎人

道化との出会い(昔)

＿＿＿それは、道化との出会い＿＿＿



僕、大宮　龍一は高校生になった。

まぁその時はまだ上手くクラスにとけこめてなくて一人でいることがしばしばあった。

そして、昼休み、一人で弁当を食べていると一人の男が近づいてくる

「大宮～数学のノート貸して～」

声のしたほうに顔を向ける。

そこにいたのは、佐藤　裕也

佐藤　裕也

彼のことはよく知らない

いや入学したばかりなので逆に知っている、というほうがおかしいのかもしれないが。

でもよくわからない。

どうもキャラがわからないのだ。

「なぁ頼むよ、お願い」

「ああ、ほら」

ノートを手渡し、再び弁当を食べる。

「おお、さすが大宮、んじゃ早速」

そう言って裕也はノートをひろげ自分のノートに写し始める。

僕の机の上で。

まるで僕と向かい合うように。

そのとき僕の弁当にノートがあたる。

当然、僕の弁当(中身あり)は地面に落ちる。

「あーーーー！！」

「あっ・・ゴメン」

うしししししと笑う裕也。

・・・・・・不気味だな