華〜ハナ〜Ⅱ【完】
月華でも侑希でもない私。
それはつまり“私自身”ということだろうか。
“月華”になる前の、私……
その名前は、私とマスターしか知らない。
「…月華、なんて。哀しい名前だね、お前。」
「そうかもしれないわ。」
月の、華。
つまり、MOONの華。
人殺し集団の中の、紅一点。
それがもともとの月華の意味だ。
MOONから逃げることもできず、ひたすらに人を殺す。
それだけが私の仕事だった。
…今は、そうじゃないけれど。