まあるい固体の上で【詩集】
別れ話




「ちゃんと好きだったよ」


って言えたらどれだけ私は救われるだろう。



結局、私は

“隣にいてくれる誰か”が欲しいだけで

あなたといたのは
私の勝手なエゴなわけで。




今だって

ちゃんと好きだったらこんな思いせずに済んだのに

なんて自分の事ばっかり。


ただただ最低な女だよな、なんてつくづく思うばかり。




ただ教えてくれた事は
たくさんあったよ


私の最低さや、
相手の優しさに。


ほかにもたくさん。



意味がなかった事にはしない。


けどその記憶をすっぽり全部なくして欲しい。


それも結局、私が自分自身の誤ちをまた見たくないっていう自己中な考え方で。



「もう恋愛なんてしたくない」

そう思うけど


人はいくつ繰り返しても

愛する事をやめないんだ。



それは私も同じなわけで
< 9 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop