まあるい固体の上で【詩集】
別れ話
「ちゃんと好きだったよ」
って言えたらどれだけ私は救われるだろう。
結局、私は
“隣にいてくれる誰か”が欲しいだけで
あなたといたのは
私の勝手なエゴなわけで。
今だって
ちゃんと好きだったらこんな思いせずに済んだのに
なんて自分の事ばっかり。
ただただ最低な女だよな、なんてつくづく思うばかり。
ただ教えてくれた事は
たくさんあったよ
私の最低さや、
相手の優しさに。
ほかにもたくさん。
意味がなかった事にはしない。
けどその記憶をすっぽり全部なくして欲しい。
それも結局、私が自分自身の誤ちをまた見たくないっていう自己中な考え方で。
「もう恋愛なんてしたくない」
そう思うけど
人はいくつ繰り返しても
愛する事をやめないんだ。
それは私も同じなわけで