SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~Ⅱ

不安だけが募って…


博之さんと看護婦さんに支えられながら診察室に…



鉄兄がいないのも余計に不安で。






 「美羽ちゃん、結果からいうと病気じゃないんだ。」



 「なぁんだ。 やっぱり夏バテだったんですね。博之さんがあんまり真剣な顔してるからてっきり何か悪い病気かと思いましたよ」



 「美羽ちゃん、病気じゃないて言ったのはね… 」



 「はい??」



 「尿検査でね… 陽性って出てるんだ。 妊娠してるようだね」



 「誰…が…」


そんな間抜けな質問なんてしちゃって。


頭の中が真っ白で…




 「相手は鉄也君だよね?? 今から産科の方でちゃんとした診断を受けてもらいたいんだけど鉄也君に話して付き添ってもらうかい??」



 「鉄兄には言わないで!! 」



 「美羽ちゃん、大切な事なんだよ」



 「鉄兄には言わないでください。 お願いします」



何から考えたらいいのかさえわからない頭でも… 鉄兄にだけは知られたくないってはっきり思った。



 「博之さん、鉄兄や家族にはただの夏バテって説明してください」



 「美羽ちゃん、ひとりではどうしようも出来ない問題なんだよ。ましては美羽ちゃんはまだ17歳」



 「わかってます。それでも考える時間をください」



 「判断するのに時間はそんなにないよ。 産科の方で説明してもらえると思うけど産まないんなら早い方がいい」



産まない??

っていうか産む産まないって…



どうしたらいい??



 「美羽ちゃんの症状見て気付いたのは幸子なんだ。 鉄也君に話せないんなら幸子に相談するといいよ」



 「幸子さん…」


だから…
あんなに検査勧めたの??


あたし…何も気付いてなかった。



生理が遅れてても毎回の事だから気にもしなかったし…


あたし…本当バカだ。






< 280 / 400 >

この作品をシェア

pagetop