ウサギとヒツジと時々オオカミ!?
―ウサギとヒツジの距離-1―

何を考えてるの?



今は、一時間目で国語の最中です。
担任は、国語担当だから朝礼からそのまま授業になってる。


て、さっきのは何だったの?


『逢いたかった…』


って何?


何となくクラスの人達の視線が痛いし、こんな雰囲気私大っ嫌い…。
だって、小学生の時の事思い出しちゃうんだもん。

この雰囲気に堪えられなくて、後ろの席の由季の方を振り向こうとすると…



「ぇ…」



吉川君が視界に入り、何か見られてる私。



カサッ…



また、見つめ合ってた気がする。
後ろから投げられた一枚の紙で目を逸らすことが出来た。
よく授業中にやってる由季からの手紙だ。



「さっきの何だったの!?てか、何か優美の事見てんだけど…」



って……気付いてます。
私も不思議でたまらない。

返事を書こうとした時、先生の視線を感じて書くのはやめた。
由季と後から話せばいっか…。



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