たった1人の王子様
「……そう。有り難う。……じゃ…」
そう言ってあいつは屋上を出ていこうとした。
けどなぜか、その背中がとても淋しそうに見えて…
「……待てよ!」
俺は引き止めていた。
「………なに?」
嫌そうな顔をしてこっちを振り向く。
まぁ、そんな顔すら可愛いんだけど………
って!!そうじゃなく…
「なんでおまえって何時も寂しそうなワケ?」
「ッッ!!」
いつもこいつを見るたび思ってた。
なんでこいつ、寂しそうなんだろ…って。
友達といるのに、なんでこいつ笑わないんだろ……って。
……心配…だったんだ。
俺は………こいつが好きだから………