殺人カメラ
「阿部先生!聞きましたかっ?!」
櫻井先生が目を見開いて叫んでいる。
多分…いや確実に今朝のニュースの事だろう。
「…」
「阿部先生?どうしました?」
「あっはい…大丈夫です」
これは嘘かもしれない。
二人死んだんだ。
しかも、二人とも美里の友達なのだ。
その友達が死んだせいか彼女は今日学校へ来ていない。
それだけではない、何か胸騒ぎがするのだ。
「何かあったのかしら…」
学校が終わったら彼女の家に行ってみよう。
そう思い、香織は残っていた仕事を手早く済ませた。